院長の俵です。
今年度はコロナウィルスの影響で、坂戸・鶴ケ島市の検診が2ヶ月遅れて始まりました。最近便潜血陽性と言われた方の受診も増えてきてます。
便潜血陽性とは採取した便の中に微量の血液が混じっていたという事です。
よく「私は痔があるから」とか、「便を取る時に息んだから」とかおっしゃる方もいます。
もちろん肛門からの出血でも陽性にはなります。
ただし、それが肛門からの出血なのか、大腸からなのかは区別がつかないという事です。逆にイボ痔や切れ痔の人ほど注意が必要になります。
集団検診の報告では、1000人が検査をすると50人が便潜血陽性になり、50人のうち1-2人(2-3%)が大腸がんが見つかります。もちろんがん以外のポリープも頻回に見つかります。
大腸ポリープは大きくなれば癌化することが多いので、切除することが必要です。大腸癌は早期に発見すれば、ほとんど治ることがわかっています。進行癌でも手術や、化学療法などにより治療成績は向上しています。
便潜血陽性と言われたら、速やかにに大腸内視鏡検査を受けてください。